現在の住宅の省エネ基準は
断熱等性能等級4+一次エネルギー消費量等級5
(説明義務なので絶対満たさなければならないという訳ではない)ですが
2025年には性能を満たさなければならない義務になる予定です。
その義務となる性能は断熱等性能等級5+一次エネルギー消費量等級6に
引き上げか?と言われています。
更に、2030年頃までには義務基準をZEH程度に引き上げる事を目指すとの声も・・・
かつてない程の基準の変更です。
2022年に断熱等性能等級4+一次エネルギー消費量等級5を満たしていても
上記の通りに進んでしまうと、2030年(2025年で?)基準に満たさない事になります。
じゃあ、今新築するけどZEHレベルで建てないとダメよね、と考える方もいらっしゃるかも知れません。
確かに、そうできればベストかも知れません。
ですが少し、時間軸を含めて考えてみましょう。
家は一度建てると30年(現在はもっと長期間)維持する事になります。
その間に、全く住宅に手を入れないという方もいらっしゃるかも知れませんが
その時々で間取りの変更をしたり、傷んだ部分を補修したり、します。
そのリフォームの中に、「断熱性能を向上する」、
という項目を追加しても良いのではないかと思うのです。
最初から最高を目指して、建てるのを我慢してずっと先延ばしするのではなく
とりあえず、可能な範囲で建ててしまって、リフォームで性能向上を目指す、という事です。
最初から、断熱リフォーム前提で計画をすれば、リフォームし易い計画だって可能です。
我慢して先延ばしにしても、どこかには住まないといけないはず。
賃貸であればずっと賃料を支払い続けることになるのです。
断熱性能、エネルギー削減率が良いのは、SDGsを考える上ではとても重要な事です。
脱炭素待ったなし、その通りです。
性能の高い家を新築するのももちろん素晴らしい事ですし、やりましょう!と言います。
ただ、それじゃなきゃダメというのも違う気がするのです。
リフォームがメジャーとなった今、
とりあえず可能な範囲で建てて、段階的に向上していこう、という考え方も有る気がするのです。
将来に楽しみを残しておく新築計画です。
そんな住宅を建てたいという方は是非、断熱リフォーム予定しています、とお伝えくださいね!
次のコラムでは、
性能は数値が全て?パッシブデザインとは?について記載したいと思います。