2020.01.18

BLOG(ブログ) NEWS (お知らせ) アトリエムラカミの考え方 デザイン

きたれ、バウハウス

きたれ、バウハウス

西宮市大谷記念美術館で開催の「きたれ、バウハウス-造形芸術の基礎-開校100年」に行きました。最終日の夕方ということもあり、大変な賑わい。100年経った今でも色褪せないデザインの力を感じます。触覚や視覚を楽しむ体験ブースもあり、小さなお子様も楽しめる展示となっていてご家族で来られている方も多いように感じました。

「バウハウス」というのは建築家ヴァルター・グロピウスにより1919年ドイツに開校された造形学校です。ナチスの弾圧により活動わずか14年で閉鎖されてしまいますが、その教育は今日でもデザインやアートの分野に大きな影響を与えています。

バウハウスの設立宣言に「すべての造形活動の最終目標は建築である」という言葉があります。絵画、彫刻、手工作などジャンルを区別(専門化)して考えるのではなく、構成要素として建築の下に統合しようとするグロピウスの意思の表れです。それは単に建築の中に彫刻があり、絵画があるというのではなく、融合し一つのものを作り上げるという新しい次元に繋がります。

バウハウスの教育課程はまず、すべての分野に共通する基礎造形からスタート、色々な分野の専門課程(工房教育)を選択、その過程を経て最終的に建築を学びます。

今回の展示でも、専門課程(工房教育)の作品として金属、陶器、織物、壁画、彫刻、印刷広告、版画、舞台と様々な作品が展示されていて、どれも素晴らしい作品でした。

ですが、これが最終ではなく、最終は建築です。

100年経っても色褪せない、素晴らしい作品達に魅せられたひと時でした。