2022.08.23

BLOG(ブログ) デザイン

空間を広く感じさせる手法(その2)

空間を広く感じさせる手法(その2)

その1では、よく耳にする手法を記載させて頂きました。

今回は、その他の手法を記載しようと思います。

 

鏡の効果

 

ミラーハウスってご存じでしょうか?

通路の両サイドが鏡貼りの壁で空間の境が解らなくなるアトラクションです。

その効果を洗面室で試したいと思います。

大きい鏡の場合と小さい鏡の場合で比較してみます。

違うのは鏡のサイズだけです。

 

 

大きい鏡の場合は、空間が映り込み、部屋の幅が2倍に見えませんか?

実際の空間だと鏡の映り込みがより鮮明なので錯覚を起こしやすくなります。

普段、目の中にゴミが入って鏡に顔を近づけても圧迫感を感じないのはその先に空間があると

無意識に錯覚を起こしているのです。

試しに普通の壁に顔を近づけて見てください。

圧迫感、凄いです。

 

 

遠近法の効果

 

絵を描く時、近くのものは大きく、遠くのものは小さく描きますよね。

その感覚を利用するのが遠近法の効果です。

同じ大きさの空間に大小2つの絵(緑色)を掛けます。

まず、小さい絵を左壁、大きい絵を正面壁に掛けます。

 

次に、2つの絵を架け替えます。

大きい絵を左壁に、小さい絵を正面壁にします。

 

 

ぐんと奥行きが深くなりましたよね。

絵を掛け替えただけです。本当に不思議です。

 

遠近法にはこの他に、色や線も関係します。とても面白いですよ。

 

まだ他にも有りますが、また次回。

〇帖しかない、ではなく、〇帖を楽しみましょう。