2022.08.12

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空間を広く感じさせる手法(その1)

空間を広く感じさせる手法(その1)

平面で見ると、面積や形状が同じでも実際は空間が広く感じたり狭く感じたりしますよね。

今回は、その違いについて、よく耳にする手法で検証してみましょう。

 

まずは比較する為の基本の空間

窓が一つで天井が木目の空間です。

 

 

天井を壁と同じ白に変更してみると、壁・天井の区切りが目立ちにくく圧迫感が無くなります。

明るく軽やかな感じがしますよね。

実際に天井を白くすると光の反射によって空間は明るくなります。

落ち着いた印象に仕上げたい時は木目、軽やかな印象に仕上げたい時は白という選定方法も有ります。

 

 

窓を追加してみると、横方向に開放的になり、籠った感じが弱くなります。

窓の外の空間も合わせて認識する為、空間の区切りが曖昧になるのです。

全面ガラスって顔を打ったりしますよね?私も有ります。

産婦人科の新生児室の窓、解っていてもゴチーンっとぶつけてしまいます。

通常ならガラスにぶつかったりはしませんが、

赤ちゃんに夢中で、空間の区切りをはっきりと認識出来ていないからなんです。

 

 

天井を吹き抜けにしてみると、一気に上方が軽くなります。

 

頭上の圧迫感って普段考えないのですが、

低い垂壁が有ると、実際は頭がぶつからない高さでも気にして頭を下げたりします。

視界に入っていると無意識に意識しているのです。

リビングの天井をより高く感じるよう、廊下の天井を低くする事も有ります。

それは、廊下で一旦圧迫感を与え、リビングで一気に解放し広さを強調するという手法なのです。

トンネルを抜けた感じ、といったら伝わりやすいでしょうか。

 

このように、平面だけ見ていても、実際の空間を感じることは難しいのです。

アトリエムラカミではパースを使って皆様にご説明致します。

窓の大きさだけでも空間のイメージが変わります。

窓のサイズを変更して比較したい、色を変更して比較したい、等

お気軽にご要望ください。

 

今回は基本的な方法で検証しました。また、違う方法でも検証したいと思います。

ご興味のある方は是非ご覧ください。